ESXi 7.0 U3l

3 月からほぼ休日返上でヘロヘロなのですが,旬が過ぎる前に ESXi 7.0 U3l Update で嵌った件を Post しておこうと思います.

平常運転だとかなり積極的に Patch 適用しているのですが,繁忙期は余裕がなく,つい先日まで U3i のまま運用していたのですが,今回のリリースノートには PSOD 系の Fix が多いこともあり,流石に先延ばしする気分にもなれず,とは言え時間の余裕も無いので(ある意味片手間に) Patch 適用し始めたのが悪夢の始まりでした.
Standard Switch で運用している小規模クラスターの ESXi で U3l をいつも通りに Dry Run で確認してから Patch 適用 & Reboot.待ってる間に他のタスクを片付けていたのですが,いつまでたっても Host が戻って来てくれません.

この繁忙時期に Patch で障害とか洒落にならないので,大急ぎで Shift + R し,あとはもう右往左往w.余裕が無い人間ってダメですね.

気を取り直して Management Network をテストすると Gateway への ping が失敗するけど DNS への ping は成功とか,Management Network の挙動が不安定になっています.
Shell からサブネット内外のアドレスにランダムに ping を打ってみると半分は Fail するため,どうも冗長リンクが正しく機能していないようです.
とりあえず物理アダプタを 1 本抜くと通信は安定したので,再度 Shift + R して U3i から U3j, U3k と順に Patch 適用.ここまでは問題無いのですが,やはり U3l を適用すると現象が再発w.

藁にもすがる思いで Async Driver を Install してみたら,現象改善しないどころか Roll Back すら出来なくなってしまいました(苦笑).

接続先のスイッチを別メーカーのものに変えても改善しないので,環境問題では無いと信じ,それでも Patch 適用で設定が変わるなんてことはないだろうと...?いや,変わってましたw.

Teaming Policy の「IP Hash に基づいたルート」が,U3l 適用後は「送信元の仮想ポートに基づいたルート」にシレッと変更されています(ちなみに U3l 適用前の設定はオーバーライドは全てオフ).
この設定を元に戻せば,無事解決なのですが,Patch で設定が書き変わるのは困りますw.同じ現象に当たった方がこの Post で問題解決してくれたらトラシューした甲斐もあるのですが,界隈ザワついてないのでうちの構成がレアなのでしょう.

原因が分かったので,他の ESXi で確認したところ,U3l 適用前にロードバランシングの「オーバーライド」チェックボックスをオンにしておけば Policy は変更されないようです.