ESXi の Log から該当する KB 情報を提供してくれる Runecast Analyzer.
VMUG 活動で外出の多い私には必須のツールになってしまいましたが，1.x のサポートが 2019/02/15 までなので，2.5 に Upgrade してみました．
Upgrade は 2.5 の VA を先に deploy した後， 1.8 の Config を Migration します．
1. ova の入手と Runecast Analyzer 2.5 の Deploy
Runecast の portal に Login して .ova を download します．
現時点での最新版は 2.5.1.0 です．Download したら vCenter から Deploy します．
セキュリティ警告が出ますが，[追加の設定] の値も問題ないので，[次へ] で進めます．
[使用許諾契約書の承認] を [承認] して [次へ] 進みます．
仮想基盤の規模に応じてサイズを選びます．うちの規模では Medium( vCenter 5台，ESXi Host 100 台まで) で Deploy しています．
この後 Datastore と Network を選択し, Static で IPv4 アドレスを設定します．
(DNS サーバはカンマで区切って複数設定します．)
設定を確認して [完了] をクリック， Deploy 開始します．
2. Runcast Analyzer 2.5 の起動
Deploy された VA を確認すると，仮想マシンバージョンが 9 なので，起動前に 14 に Upgrade しました．NIC は VMXNET 3 ですが，SCSI コントローラは残念ながら PVCSCI ではなく，LSI Logic Parallel です．
正常に起動すると Console に URL が表示されますので，ブラウザでアクセスしてみます．
User's Guide で User 名と Password を確認して Login します．
Login すると Welcome Dialog box が表示されますが，今回は Migration なので設定せずにそのまま閉じます．
これで事前準備は完了です．
3. Migration
次に Migration を実施していきます．1.8 と 2.5 両方で作業しますが，まずは 1.8 側で prepare_db_for_migration.sh スクリプトを実行します．vCenter で 1.8 の Console に接続し "login" します．
Appliance のアカウントである rcadmin でログインします．
prepare_db_for_migration.sh スクリプトを実行し，生成された "Password for migration" の値を書き留めておきます．
続いて，2.5 側での操作です．2.5 の Local Console で F1 キーを押して，こちらも rcadmin ユーザで login します．
(Mac の場合は fn + F1 です．)
2.5 の Console Interface には shell が無いようなので，SSH を enable にして remote で操作します．
rcadmin ユーザで ssh 接続して sudo で migrate_from_rc18.sh を実行します．この際に 1.8 側で取得した "Password for migration" が必要になります．
rcadmin@runecast2:/opt/runecast/scripts/migrate$ sudo ./migrate_from_rc18.sh "1.8の IP Address" "Password for migration"
[sudo] password for rcadmin:
This script will migrate data from Runecast 1.8
Stopping rctomcat9 service...done
Migrating data from 10.9.9.62
DELETE 0
DELETE 0
DELETE 1
DELETE 0
DELETE 0
DELETE 0
DELETE 1
DELETE 4
INSERT 0 1
INSERT 0 1
INSERT 0 1
INSERT 0 1
INSERT 0 1
INSERT 0 1
INSERT 0 1
INSERT 0 1
INSERT 0 1
INSERT 0 1
INSERT 0 1
setval
--------
2
(1 row)
setval
--------
1
(1 row)
setval
--------
1
(1 row)
setval
--------
1
(1 row)
setval
--------
1
(1 row)
setval
--------
1
(1 row)
Starting rctomcat9 service...done
Migration done
2.5 側の Web UI で確認すると，vCenter の設定が Migrate されています．
移行内容を確認し，問題無ければ，1.8 側で unprepare_db_for_migration.sh を実行します．
新しい Analyzer を別 IP/FQDN で立てた場合は，各 ESXi Host からの Log 転送設定を変更する必要があるので注意してください．
参考）
How to migrate settings from version 1.8.2.x to 2.0.x.
